ヨガ界の瀬戸内寂聴になる!
いつの頃からか、こんなことを思うようになりました。
笑いと元気とエネルギーと、それと一番大事な健康。
女の人たちが集まって、チャージできるそんな存在になりたい。
だって、日本の女性ってみんなまじめで、働き者で
家族のためにがんばって。自分のこと後回しだから。
女性は太陽ですよ。自分のこといちばんに考えて、元気になってほしい。
私がヨガレッスンを始めたのは、真面目すぎて押しつぶされて健康を害したり
病気になったり、ストレスいっぱいの女性に笑ってほしいからです。
寂聴さんて、テレビで見たり、著著やインタビュー記事を読んでると、
とにかくパワーがある。明るいし光を感じてたんです。
直接会ってないのに、画面や本を通じて活力を浴びるって感じ。
私もヨガを通じて、寂聴さんみたいに明るく元気を送れる存在になりたい。去年くらいから、おぼろげに考え始めて。
そもそも寂聴さんのファンになったのは、高校生のときです。
ちょっと早いですね。
実家の本棚に瀬戸内晴美時代の『愛の倫理』という人生の指南書を見つけたのがきっかけです。
強いインパクトを受けました。
女であるとはどういうことか、女性としてどう生きるか、どう愛するか。
ご自身の経験をベースに書かれていました。
北海道の田舎の小娘が東京に行きたい、女として生き切ってみたい、
と思ったのは、この本の影響も大きいです。
1978年の本ですが、今でも古くない。時折読み返すほどです。
いつか会ってみたいとは思うけれど、手段がない。
メディアを通して一方的に見てるだけなんだろうなと、思っていたわけです。
でも、あこがれていて、こうなりたいと思う存在ならば
会いに行かなきゃダメだ。
調べたら、寂聴さんに会う手段があったんですよ。
毎月1日に京都の寂庵で写経の会。毎月1回、説法をしていることを知りました。
説法は、抽選だけど写経は予約不要。行ける。行ってみよう。
寂聴さんに会えなくても、かなり近くまでは行ける。
3月1日。行ってきました。
前日から勇んで京都入り。京都御所や御金神社といった今までノーチェックだった場所もめぐってみた。
1人旅。まるっきり一人でいる時間は、本当に久しぶりです。
こうしてみると、自分のことがわかりますよね。
私、一人でいるより人と一緒にいるのが好きなんだと分かる。
たいてい旅行は夫と行きますし、家でも一人でいる時間はほぼない。
でも、一人になりたい!って思わないから、人といるのが好きなんですね。
待ちに待った3月1日。10時から写経スタートということで、
15分前の予定で現地へ。
バスで寂庵に向かいました。京都の端っこまで行く感覚。
途中でバスの乗客は私一人になり、降りたバス停から10分ほど歩きます。
平日の午前中とはいえ、明るい時間なのに、人っ子ひとり通らない。
住宅なのか店舗なのか分からない大きな家を通り過ぎる。
心配になってくるが、誰にも聞けない。
地図通りにひたすら歩く。小さな橋を渡り、曲がってみる。
それらしき場所を見つけた。「瀬戸内」という表札!
お掃除をしている方に挨拶をして、入ってみたら…
すると、すでに写経が始まっており、順番待ちになっていたんです。
みなさん、リピーターです。
今日は寂聴さん、ふらっと来たりしないのかな?
やっぱり、そんな期待は捨てきれず。順番が来て、写経を始めました。
普段、せっかちに過ごしているものだから、ゆっくり墨をすることも
写経のひとつと言われているのに、ガリガリ墨をする私。
でも、不思議ですね。
写経って、お経の意味なんて分からないけど、
漢字を見てるとなんとなくイメージはできるんです。
文字を書くことだけに集中する時間が少しとれた。
雑念は入っちゃうけれど、何も考えない時間が持てた。
これはハマる人が出るわけだ。一日中思考を止められないですもの。
そうこうしてると、入り口からキャーっと感性と拍手がしてきたんです。
おお、寂聴さんだ!
ちょっとお話ししてくれるらしいじゃない!ラッキー!!
やっぱり、持ってるよ、わたし!
周りの方たちのおしゃべりによると、写経の会のとき、
午前10時くらいに寂聴さんふらりといらして、お話ししていかれるそうですよ。
知らないで行ったけど、ちょうどその時間に来た自分に拍手喝采。
寂聴さんが入ってくると、会場がいきなり温度上昇。
写経に集まってた人たち、みんなアイドルを見るように寂聴さんを見るわけですよ。
前のめりで聞き入ってる。視線、アツい。
私もです。
その日のお話しは、
「健康が一番、笑顔が何より大切。笑いがいちばんの健康法」
という内容。
こうして概要だけ書くと、すっごい陳腐で当たり前に見えちゃうんだけど、
寂聴さんの話を、フィルターを通ると
いきなりすごい面白くなるんです。みんな笑う。湧く。
しかもですよ寂聴さん、話している間、机につかまっていつつも、
ずっと立ってるんですよ。やっぱりエネルギーの塊。
肌ツヤもいいし、95歳だからおばあちゃんなんだけど、
醸し出す雰囲気は「少年」ですね。
生・寂聴さんを間近で見て、声を聞いて、雰囲気感じてると、とにかくエネルギーがすごい。
人を元気にして笑わせる。言葉が面白いし、雰囲気が明るい。
出しても出しても枯れない力を持ってるんですね。
うん、やっぱり、私はこの人を目指す。
面白い話で笑って、体にぎゅっと入った力を抜いてもらって。
一緒にヨガというツールで幸せに健康になる。
ヨガ界の瀬戸内寂聴、今日から始めます。
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